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おたすけこびとシリーズ
おたすけこびと
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
きょうりゅうと重機がでてくる絵本「きょうりゅうのたまご」の取材で重機メーカーのショールームを訪問中に、お話がうまれました。
でもわたし、重機を描くのはもううんざりでした。線ばかりで、つまらないんだもん。
すると編集者が、「線が多いほど燃えるぜ!」と豪語する絵描きをさがしてきてくれました。
それがコヨセ・ジュンジさんです。
といっても、ちゃっちゃと線をいっぱい描いてさっさと完成してくれたわけではありません。
これはコヨセさんにとっての最初の絵本。
気合いを入れて試行錯誤を繰り返すうちにあれよあれよと4年が経過…。
今でこそ、おたすけこびとシリーズは英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語、台湾語、タイ語に翻訳されていますが、じつはわたし、何度かあきらめかけました。(゚∀゚)
コヨセさんに興味をもった方は、絵本ナビのインタビューを読んでくださいませ。
私とのケーキ対決についても触れてあります。
おたすけこびとのクリスマス
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
じつは、おたすけこびとにヘルプ要請ができるのは、おとなだけなんです。
ごめんね、こどもたち…。
ただし、おとなであっても掃除や洗濯、資格試験のカンニング、オフィスのペーパーワーク処理などのお手伝いは受け付けておりません。
こどもを笑顔にしようとしているおとなが窮地に立ったときに、おたすけこびとは出動します!
というわけで、1年に1度、世界中のこどもたちのために獅子奮迅の活躍をするあの方のために、おたすけこびとたちが力を貸すのは当然ですね。
この絵本のメイキング、そしておたすけこびとシリーズの発端については、絵本ナビのインタビューをお読みください。
今回はコヨセさんの単独インタビューではなく、私や担当編集者もくわわって、ほとんど漫才 (^o^)。
おたすけこびとシリーズの絵本は、こんな感じににぎやかな、通称「おたすけ会議」を重ねて作っています。
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/interview/20091202/
おたすけこびとのまいごさがし
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
おたすけこびとシリーズの3冊目。
表紙をめくってすぐの見返しから、物語ははじまります。
雨にぬれる緑があざやかな初夏。
公園に面した平屋の家には広縁があり、なつかしい昭和の雰囲気です。
今回の依頼主は、この家にひとりで住むおばあさん。
おたすけこびとに電話をかけて、まいごの特徴として伝えたのは…
「みみは ちゃいろで、はなが ピンクで…」
まいごは、おばあさんが飼っていた子猫ちゃんでした。
じぶんで探しにでかけられないおばあさんのために、こびとたちが子猫の捜索にでかけます。
なんと子猫は、側溝に落ちていました。
小さな溝ですが、雨で水嵩が増しているので、子猫にとっては命にかかわる危険な状況です。
でもだいじょうぶ。こびとたちのレスキューチームは、万全の体制でのぞみます。
この本の出版は2011年の6月。
いつもどおり1年半ほどかけて準備をしてきて、すべての原画がそろい、校正も済み、印刷にかかろうというタイミングで、東日本大震災がおきました。
私はうろたえました。
水難にあう子猫の本など、出版してはいけないのではないかと。
傷をえぐるようなことになるのではないかと。
震災後に、何度も被災地を訪れました。
そこで目にしたのは、数多くの重機が復興のために働く姿。
こどもたちには、それが何年も(今なお)つづく日常の風景となったのです。
コヨセさんの参加も得て、被災地の子どもたちとともに、はたらく車や、おたすけこびとの楽しいワークショップを幾度も重ねていきました。
よろしければ、のんきで楽しい、絵本ナビのインタビューもお読みください。
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/interview/20110622/
おたすけこびととハムスター
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
おたすけこびとシリーズ4冊め。
今度の依頼主は、工作中に指をケガしたおとうさん。
おとうさんに替わって、おたすけこびとが作りあげるのは、ハムスター用の木製回し車です。
おたすけこびとの重機のほとんどは建設重機ですから、こういう仕事はお手のもの。
設計図をみて、ハムスターのお世話をしながら、ちゃくちゃくと作業をすすめます。
さいごは、ハムスターの力も借りて。
わたしも、コヨセさんも、この本のためにハムスターを飼いました。
わたしのハムスターの名前は、雪花菜(おから)ちゃん。
コヨセさんのハムスターの名前は、キンゴローくん。
(ただし、奥様と息子さんは別の名前で呼んでいたとか…(^_^;)
雪花菜ちゃんと回し車。
この木製回し車は、わたしが制作したものです。
(正確にいえば、わたしの監督のもとに夫が…。でも、色塗りはぜんぶわたしですよ)
さらにトリビアな裏話については、絵本ナビのインタビューでお楽しみください。
おたすけこびととあかいボタン
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
おたすけこびとの5冊め。テーマカラーは青。
ぬいぐるみの目の赤いボタンがなくなって困っているおかあさんから、緊急コールがかかります。
現場にかけつけたこびとたちは、任務にとりかかるやいなや、家具のすきまにころがっていたボタンを発見。
ところがなんと、まさかの人為ミスで、そのボタンがピョーンと飛びはねて、水槽の中へ…!
でもね、かれらは責任のなすりあいなんかしないんですよ。
なあに、へっちゃらさ、と、次なる難関に楽しげに挑みます。
そしてどんなときにも楽しむことを忘れません。
今回のみどころは、水のなかの景色、そしてメダカと水草です。
コヨセさんは、子どものころに見たゆらぐ水の風景と、長年たいせつにしている水槽のメダカたちを、愛情をこめて描いてくれました。
くわしくは、コヨセさん自身の文章でお読みください。
http://www.kodomo.gr.jp/kodomonohon_article/7541/
おたすけこびとのにちようび
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店 装丁:森枝雄司
おたすけこびとシリーズの6冊目、なんと10周年だそうです。
お話のネタもつきてきた気分でしたが、担当編集者の「オフの日、みてみたい」の一言で、突如、目の前に楽しげな光景がひろがりました。
はたらき者のこびとたち。おやすみの日には、どんなことをして過ごすのでしょう。
重機の描写に定評のあるコヨセさんは、じつはファッションにもこだわりをお持ちで、パジャマや私服姿のこびとたちを愛情込めて描いてくれました。
うしろ見返しに描いてある落とし物。シリーズの別の本にでてくる小物なんですよ。トリビアですが、わたしたちもたのしく遊んでいます。(^o^)
おたすけこびとと おべんとう
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店
おたすけこびとシリーズの7冊目。
こびとたちが船に乗ります。
重機とともに大きな船に乗りこんで、大きな荷物を水上運搬するこびとたち。
しかも、正午までの時間指定のお届け物!
だって、おべんとうなんですもの〜。
緊張感あふれる、とはいえやっぱりのんびりとした彼らの仕事人ぶりをお楽しみください。
一年半近い制作過程をブログの「ときたま日記」に載せました。
ヒミツの裏話が満載です。どうぞお楽しみください。
① http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=69
② http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=71
③ http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=82
④ http://chihiro-nn.jugem.jp/?page=2&month=201906
⑤ http://chihiro-nn.jugem.jp/?month=201907
⑥ http://chihiro-nn.jugem.jp/?page=1&month=201908
⑦ http://chihiro-nn.jugem.jp/?month=201909
⑧ http://chihiro-nn.jugem.jp/?month=202001
⑨ http://chihiro-nn.jugem.jp/?page=2&month=202003
⑩ http://chihiro-nn.jugem.jp/?page=1&month=202003
⑪ http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=109
編集はシリーズとおしての担当、上村令さんと、新登場の高尾健士さん。
装丁は、ずっとチームの森枝雄司さん。