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創作童話
おとな体験授業?
アリス館
きょうは理科室で特別授業。
先生が魔法のランプのようなものに火をつけました。
みんなそれぞれ、どんなおとなになりたいかを紙に書いてビーカーに入れると、玉手箱をあけたときのような もわもわが教室中にいっぱいになって……。
そう、おとなになった自分を体験できたのです!
5時間目と6時間目限定のタイムトリップ。楽しそうでしょ!
でも、紙がごちゃまぜになったので、希望したおとなになれたわけじゃないのよね…。
マンガ家になりたいと書いた あすかは、ラーメン屋で働いているし、
ラーメン屋になるはずだった りゅうじは、美容師だし、
美容師希望だった さきは、獣医として犬猫のおしっこやダニと格闘しているし、
あれ、獣医志望の ゆりは、なにも仕事をしていないけど…?
子どもはみんな、おとなになります。
私は、じゅうぶん、おとなのはず。
おとなになったら、もっといろんなことがわかって、なんでもできるようになると思っていたけど、全然そうじゃなかったなあ…。
かといって、子どもに戻りたいかと訊かれたら、いやいや、いまのほうが絶対にいいぞ!と思うことのほうが多いのです。
おとなになるって、どういうことでしょうね。
子どもたちがくすくす笑いながら読んで、おとなになるのも悪くないかもと思ってくれれば、うれしいな。
編集は、山口郁子さん。
もわもわした私の呟きを、いろんな角度からふうふう吹いて励まして誘導してくれたおかげで、ようやく形になりました。
今回も影のアシスタントとして閃きを授けてくれた山口さんのお子さんたち、ありがとう!
装幀は、鈴木千佳子さん。
『ハンカチともだち』につづき、2冊目のおつきあい。
本文のPC作業に溺れそうなときは、頼りがいのある「大船」的存在でした。
なによりも新鮮で驚きのあるデザインがとびだしてくることが、喜びです!
制作過程のお話は、こちらからどうぞ。