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ピーター・レイノルズの絵本
いちばんちいさなクリスマスプレゼント
ピーター・レイノルズ 作絵 主婦の友社
ローランドは、クリスマスにもらえるプレゼントを、とても楽しみにしていました。
ところが今年のプレゼントは、今まででいちばん小さかったのです…。
(おとなは、上等なプレゼントはたいてい小さな箱に入っていることを知っていますけどね)
ローランドは、怒ります。
眉間に皺をよせ、目をぎゅっと閉じて、願います。
「どうか おおきな プレゼントに かえてください」
目をあけると…
おっ、サイズアップしてるではないか!
だったら、もうちょっと大きいのがいいな。
うん、いいぞいいぞ。
でも、どうせだったら、もっとずっと大きいほうがいいな。
ローランドの願望はとどまるところを知らず、ついにはなんと、ロケットに乗って宇宙空間に飛び出してしまいます!
なんと壮大な…。
ところが。
広大無辺な宇宙を飛ぶロケットから眺めると、ぽつんと小さな青い星がみえるのです。
あの小さな星の中に、ぼくのたいせつなものが、ぜんぶ、つまっているんだね。
ローランドの胸が、きゅうっと痛くなりました。
ローランドは、目をそっと閉じて、心の底からしずかに祈りました。
すると、ほら……
クリスマスの幸福を描いた小さな絵本。
ピーター・レイノルズが、息子のヘンリー・ロケット・レイノルズくんに捧げた一冊です。