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翻訳絵本
サンタクロースのおてつだい
ロリ・エベルト 文 ペール・ブライハーゲン 写真 ポプラ社
とても寒くて、一年中、毛糸のぼうしと手袋がてばなせない北の国に、オンヤという名前の女の子がいました。
もうじき クリスマス。
オンヤは、サンタクロースのお手伝いをしようと心にきめて、さらに北へと旅だちます。
白銀世界の道案内は、小さな赤い鳥。
北へいくにしたがって案内人は、やさしい目をした小馬。ジャコウウシ。そして白熊へとバトンタッチ。
そしてとうとう、オンヤはサンタクロースにあって、お手伝いをするのです。
どんなお手伝いかって?
それは、そりを牽くトナカイたちに号令をかけること。
いやあ、爽快です。そりにつながれたトナカイたちにむかって、大きな声で…
「とべ!」
そのすべてが、なんと、写真で語られています。
そぉ、写真なんですよ〜 !
この本を食い入るように読んで「やっぱり サンタクロースっていたんだぁ…」と呟く子どもたち続出とか…。
赤いとんがりぼうしをかぶり、北欧サーメ(ラップランド)の伝統的な衣裳にトナカイ毛皮の靴をはいている愛らしいオンヤは、文を書いたロリと写真をとったペールの娘です。
ロリはスタイリストで、ペールはグリーンランドや北極など、雪と氷の世界の写真をナショナルジオグラフィックなどに掲載している写真家なんですって。ナルホド。
北欧の素朴で美しい衣裳や、扉、木のスキーも一見の価値あり。
もちろん、動物たちも。
編集は、仲地ゆいさん。
デザインは、わたなべひろこさん。
綺麗な本にしあげてくださいました。