わたしの本のこと

翻訳絵本

あかちゃんがどんぶらこ!

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アラン・アールバーグ 文  エマ・チチェスター・クラーク 絵  徳間書店

 

さわやかな初夏の朝。

子どもたちは、あかちゃんを乳母車にのせて、浜辺にあそびにいきました。

たくさん遊んで、おべんとうをたべて、あかちゃんのおせわも、ちゃんとしました。

 

でもね。

凧の糸が ぷちんと切れてしまったのです。

そりゃもちろん、みんなで追いかけていきますよねえ。

 

そのすきに、あかちゃんの乳母車が そろりそろりと うごきだし……

波が ざぶーん ざぶーんと打ち寄せて……

あかちゃんは どんぶらこっこと うみの うえ!

 

ああ、なんてこと!

でも 心配ご無用。

あかちゃんには お人形たちが ついています。

お人形の ウサギくんと おぼうしちゃんと パンダさんは、かいがいしく あかちゃんのおせわをしました。

 

大海原の上の 小さな乳母車の 小さな冒険。

はらはらどきどきするけど、くすくす笑えます。

もちろん、大団円のハッピーエンド。

めでたし めでたし。

ふう、おやすみなさい。

 

アールバークの わらべ歌のような、あるいは紙芝居の語りのようなリズムの文章を意識しながら翻訳しました。

ぜひ、声にだして読んでみてください。

 

ところで、タイトルに「どんぶらこ!」を使おうと提案したのは、硬派YA小説の編集で名高い上村令さんです。

いわく「どんぶらこという表現は、べつに桃太郎の専売特許時ありません」だって〜 (^o^)!

 

この本のメイキング話は、こちらからどうぞ↓

http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=31