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バイロン・バートンの絵本
さんびきのくま
バイロン・バートン 作絵 徳間書店
パキッと元気なビタミンカラー、くりくりっとかわいいフォルムで語る「さんびきのくま」。
森の3匹のくまさんが、お粥を作ってでかけた留守中に、人間の女の子がやってきて、くまの家に無断で入り、大中小のおわんのお粥をたべ、大中小の椅子をためして壊し、大中小のベッドでねてしまうという、有名なむかし話です。
むかし話は、再話によって、ずいぶん印象のちがうものになります。
おぎょうぎの悪い子は怖い目にあうのだとばかりに、女の子がくまに追いかけられたり、かみつかれたりする教育的な本が多いかも。
でもこの本では、人間の女の子、きんいろまきげちゃんは、はつらつとした自然児で、心のおもむくままに行動しただけ。
くまだって、きんいろまきげちゃんといっしょに、びっくりぎょうてんしているだけ。
それでおしまい。一回かぎりの出会い。
なんとも、とぼけたおかしみがのこります。
こんなふうに単純にしても、やっぱりおもしろいのは、むかし話が骨太だからでしょうね。