わたしの本のこと
- 創作絵本(6)
- 創作童話(16)
- 翻訳絵本(38)
- 翻訳児童文学(5)
- たった一冊のノンフィクション(1)
- おたすけこびとシリーズ(7)
- プリンちゃんシリーズ(6)
- エロール・ル・カインの絵本(5)
- おばけのジョージーシリーズ(5)
- デイヴィッド・ルーカスの絵本(5)
- ピーター・レイノルズの絵本(7)
- きょうりゅうたちシリーズ(8)
- 美術の絵本(6)
- フランソワーズの絵本(4)
- クリスチャン・ロビンソンの絵本(3)
- デビッド・マッキーの絵本(3)
- バレリー・ゴルバチョフの絵本(2)
- バイロン・バートンの絵本(4)
- ジョン・クラッセンの絵本(3)
- ドン・フリーマンの絵本(4)
- アリスン・マギーの絵本(4)
- 荻原規子の挿絵担当(2)
バレリー・ゴルバチョフの絵本
ゆうびんやさん おねがいね
サンドラ・ホーニング 作 バレリー・ゴルバチョフ 絵
コブタくんが、遠い町にすむおばあちゃんのお誕生日に送りたいのは、お花でも絵でも手紙でもありません。
特大サイズの「ぎゅっ」を送りたいのです。
おばあちゃんの住所をかいた封筒をもって、郵便局でお願いをしてみると、特別扱いで配達してくれることになりました。
まずはコブタくんが、窓口のイヌさんを、ぎゅっ。
窓口のイヌさんは、郵便を仕分ける係のヤギさんを、ぎゅっ。
ヤギさんは、郵便を運ぶトラック運転手のウサギくんを、ぎゅっ。
…というぐあいに、コブタくんの「ぎゅっ」が運ばれていきます。
べたべたしたつきあいが苦手なヤマアラシさんも、仕事だからしかたないと観念して、トゲをねかせて、ぎゅっとしてもらうのです。
みんな、おとなですもんね。
しょうがないなあ、と笑いながらも、なにやら和気藹々としてきます。
こうして「ぎゅっ」は、おばあちゃんのところに無事に届きました。
すると大喜びのおばあちゃんは、すぐにお返事をだしたのです。
ん? どんなお返事かしらって?
ほっぺに「ちゅっ!」
読んでいるほうも、自然と口もとがゆるんできます。^w^