わたしの本のこと

創作童話

小さな王さまとかっこわるい竜

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理論社

 

わたしは物語を考えるとき、どんどん頭がぼんやりしてきて、そのうちにねむくなります。

ほんとうにぐーすか寝てしまって、むなしく爽快にめざめることがほとんどですが、ぼんやりとした頭のなかに何度も現れるイメージがじょじょに輪郭をあらわして、お話の芯になれば、しめたもの。

 

そのぼんやりイメージを、あまり意識的に成形しないで本にしたのが、この1冊です。

そのせいなのか、今でも、どこかひとごとのように考えます。

あの国では、あれから雨はふったのかしら。

竜は、大きくならなかったのかしらと。

夜空をみあげると、星はやっぱり小さなボタンに見えるのです。

 

郷坪浩子さんの装丁による表紙がとても素敵。

紙の質感もね、おもわず、そっとさすりたくなりますよ。

 

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http://chihiro-nn.jugem.jp/?eid=117