わたしの本のこと
- 創作絵本(6)
- 創作童話(16)
- 翻訳絵本(38)
- 翻訳児童文学(5)
- たった一冊のノンフィクション(1)
- おたすけこびとシリーズ(7)
- プリンちゃんシリーズ(6)
- エロール・ル・カインの絵本(5)
- おばけのジョージーシリーズ(5)
- デイヴィッド・ルーカスの絵本(5)
- ピーター・レイノルズの絵本(7)
- きょうりゅうたちシリーズ(8)
- 美術の絵本(6)
- フランソワーズの絵本(4)
- クリスチャン・ロビンソンの絵本(3)
- デビッド・マッキーの絵本(3)
- バレリー・ゴルバチョフの絵本(2)
- バイロン・バートンの絵本(4)
- ジョン・クラッセンの絵本(3)
- ドン・フリーマンの絵本(4)
- アリスン・マギーの絵本(4)
- 荻原規子の挿絵担当(2)
クリスチャン・ロビンソンの絵本
がっこうだってどきどきしてる
アダム・レックス 文 クリスチャン・ロビンソン 絵 WAVE出版
原題は "School's First Day of School"。
「学校にとっての、学校のさいしょの日」という意味。ややこしいですね。
(タイトルについては悩みました…)
物語は建設現場の風景からはじまります。
新しく建った建物には「がっこう」と書いてありますが、なにしろこの建物は生まれたてほやほやなので、「がっこう」が何のための建物かがわかりません。
やがて用務員がやってきて、「がっこう」の中をぴかぴかに掃除してくれます。
「がっこう」は用務員がすきになり、「ぼくは、きみの家なの?」と期待をこめてたずねるのですが、あっさり否定されます。
それどころか、じきに子どもたちが大勢やってくるときいて、「がっこう」は不安になるのです。
そして、学校のさいしょの日。
「がっこう」は、どきどきしながら、子どもたちをうけいれます。
なんとまあ、いろんな子どもたちがいるのでしょう。
「がっこう いやだあ!」と泣く子もいれば、大笑いも、けんかも、仲直りも。
それをずっとみつめていた「がっこう」は、一日のさいごにつぶやくのです。
「あのこたち、あしたも また きてくれると いいなあ」
すると用務員はこたえます。
「きっと くるよ。 あしたも、あさっても。
そして もっと がっこうが すきになるさ」
すべての学校が、子どもたちをみつめ、やさしく包み込む素敵な場所でありますように。