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あきちゃった!
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アントワネット・ポーティス 作絵 あすなろ書房
いつだって、
いぬの なきごえは ワン。
ねこの なきごえは ニャー。
カラスは カア。ハトは ポー。
世間の常識というのは、そういうものです。
ところがあるひ、スズメとおぼしき茶色いことりは、チュンと鳴くのにあきてしまいました。
どんな歌をうたいたいのかわからないけど、とにかく、チュンではありません。
もっとへんてこりんな歌。たとえば…
アチャピッピ ポケプー!
だけど、そんなアバンギャルドな行為は世間に受け入れられません。
仲間の鳥たちに呆れられ、バッシングも始まります。
でもね。いったんは自粛した茶色い小鳥は、6分後にまた、へんてこりんな歌をおもいついてしまったのです。
チュルチュル チュルリン チュリッパ!
だって、おもしろいことって、やめられないんですもの。
そんなわけで、原書の半分は辞書にのっていないへんてこりんな英語ばかり。
これってもはや翻訳とはいえない。
とりあえず著者に、なにを基準に日本語にしたらよいでしょうとたずねました。
するとお返事は「読者が笑ってくれることを第一目的に」(^o^)
そんなわけで、机にむかって、犬の散歩をしながら、あるいはお皿を洗いながらも、わたしは小声で「アッパラポッケ……ポッポケラッタ……プリプリッペン」と呟いて家族に呆れられたのでした。
みなさんも、どうぞ、好きな節にのせてお読みください。
いやむしろ、新たなへんてこりん語にかえちゃうことも大歓迎。
ンチャカチャッチャ♪