わたしの本のこと

きょうりゅうたちシリーズ

きょうりゅうたちのおやすみなさい

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ジェイン・ヨーレン 文  マーク・ティーグ 絵  小峰書店

 

はじめて読む人は、目がぱちくり。

だって、けっこうリアルなきょうりゅうたちが、子ども部屋で遊んだり絵本を読んだりしているのです。

そこへ人間のお父さんやお母さんがやってきて「もう ねるじかんだよ」と言います。

すると、きょうりゅうたちは、ゆかをどすんどすんと踏みならしたり、ほえたり、あばれたりで「ねむくないよー!」……。

 

そう、きょうりゅうたち= こどもたち なのです。

泣きわめく子どもがきょうりゅうに見えた経験者は多いはず…(-_-)

でも、ご心配なく。さいごにはちゃんと、すやすやとねむってくれます。

本のさいごの文章も

 

  おやすみなさい。

  うちの かわいい きょうりゅうちゃん。

 

つまりは教育絵本なのですが、なにしろ、きょうりゅうたちの暴れっぷりが痛快なので、読んでいる子どもたちは、にやにやして、ぼくはここまで悪い子じゃないよと思うみたいです。

心の中でじゅうぶん解放されて、すんなりいい子になってくれるかも…(?)。

10種類のリアルな恐竜が登場し、名前もついているのが図鑑のよう。

その名前が隠し絵っぽいところも、おたのしみのひとつです。