わたしの本のこと

創作童話

やまの動物病院② とらまる、山へいく

やまの動物病院② とらまる、山へいく

徳間書店

 

山のふもとにある小さな動物病院。

2冊目のお話です。

 

表のドアには「まちの動物病院」 と看板がかけてあります。

お医者さんは、まちのよしお先生です。

でも裏の山側からみると「やまの動物病院」。

夜になると、山の動物たちが猫扉をあけて入ってきます。病気やケガを治してあげるのは、猫のとらまるです。

 

さて。

今回、とらまるは山へ往診にでかけます。

迎えにきた うさぎのおばさんによれば、山で誰かが「とっても苦しんでいる」らしいのですが、いったい誰だかわかりません…。

とらまるは患者をさがして、山をずんずんのぼっていきます。

 

たのしい本になりました。

日本の動物がたくさん登場し、とらまるの「出生のヒミツ」にも、ちょこっと触れました。

 

 

編集は、上村令さん。

この本の刊行直前に、ひろすけ童話賞をいただくことになり、いっしょに山形県高畠町の贈呈式にでかけました。

仙台から山形にむかう仙山線は、初冬の深い山奥をゴトンゴトンと走ります。

電車がイノシシと接触 (;。;)!するなど、とらまるの世界に呼ばれたような旅でした。

イノシシさん、とらまるに治してもらえたかしら…。

 

画像処理はルートさんこと、関口五郎さん

今回も「この色丸をもちょっと青っぽく」「こっちは、前の巻13ページの色にあわせてください」などのワガママ注文をどーんと頼もしく引き受けてくださいました。

 

そして装幀はレジェンド(もはや通り名)の前田浩志さん。

のほほんとした絵に、ポップな可愛らしさを加えてくださいました。

 

IMG_2238.jpeg

 

すこし詳しい内容と制作中の裏話は、こちらからどうぞ。

① とらまる、山に往診にいく

② とらまる山の着色

③ とら山 表紙まわり