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2019/02/23
新刊です : 「ノロウェイの黒牛」
さとうゆうすけ 絵 BL出版
ついに完成しました。
スコットランドの昔話「ノロウェイの黒牛」の、はじめての絵本化です。
わたしが翻訳依頼を受けたのは2年2ヶ月前。
その訳文を絵本の21枚の見開きに分割して、さとうゆうすけさんが コツコツと丁寧に丁寧に絵をかいてくれました。
誠実な想いの結晶のよう。
これが、さとうさんの絵本デビュー作となります。
昔話の絵本化は、ほんとうにむずかしいものですが、美しくあじわい深い、そして可愛らしい一冊。
できばえをごらんください。
配本は3月1日だそうです。
詳しい内容と、制作過程については、こちらからどうぞ。
2018/12/25
新刊です : 「いつか あなたが おおきくなったら」
エミリー・ウィンフィールド・マーティン 作 サンマーク出版
刷り上がったばかりの見本をいただきました。
編集の平沢拓さんがもってきてくれた一冊を味わっていたところに、たまたま都合がついちゃったデザイナーの水崎真奈美さんが合流。
たった1冊を、三人でかわるがわる見つめました。
デザイナーが仕事の成果を確認する場に初めて立ち会い、ちょっと照れる…。
お楽しみのひとつは、この見返し紙。
包装紙だそうです。
触り心地がたのしい。かわいい。
いろんな赤ちゃんが印刷された絵を見つめながら、わたしたち三人は「まるでマカロンの包装紙みたいだね」と満足げにうなずいたのでした。
配本は、1月中頃になるそうです。
詳しい内容と裏話は、こちらから https://chihironn.com/menu/667392
2018/12/09
新刊です : 「おおかみの おなかの なかで」
マック・バーネット 文 ジョン・クラッセン 絵 徳間書店
この表紙絵と、このタイトル。ちょっとサスペンス調かも。
ジョン・クラッセンには、大きな獣が小さな獣をたべてしまったの…!? という暗黒疑惑の余韻が有名な作品がありますしね。
こちらもその種の緊張感とともに始まるのですが、すっとぼけていて笑えます。
やはり、文を担当したマック・バーネットの持ち味でしょう。
大胆な設定と感情のゆらぎがシンプルな言葉でやりとりされて、なかなかドラマチック。
読み聞かせにむいています。
あひると ねずみのセリフを、子どもとかわりばんこに読みあうのもおすすめです。
うん、これは楽しいと思いますよ。
くわしい内容や、メイキング裏話はこちらから → https://chihironn.com/menu/664438
2018/12/08
台湾語版です :「おたすけこびとのにちようび」
コヨセ・ジュンジ 絵 徳間書店 → 小魯文化
おたすけこびとシリーズ最新刊、略して「おたにち」が台湾の出版社からでました。
もしかしたら、台湾の翻訳絵本って、いちばん楽しいかも…。
というのも、けっこう理解できるし、それでもやっぱり、くすぐったいくらい違うから!
中国語版で使われる文字は簡体字といって、もとの漢字からずいぶん変化してしまいましたが、台湾でつかわれる繁体字は、日本の私たちが使う漢字とよく似ているためです。
だって「小さな小さな人の児が来て、幇助してくれる、忙しそうに」ですよ〜。これは「おたすけこびと」の翻訳です。
そして「星期天」とは「にちようび」を意味する言葉であると、今回はじめてしりました。
つまり「快くて楽しい日曜日」ですよね。
中をみても、簡潔にして意味深な(…気がする)漢字に翻訳されているのでシビレます。(^o^)
なんとなく、ふくふくとした気分になります。
翻訳っていいな。
(小魯文化のリンクから、本文が5見開きみられます。のぞいてみてください)
2018/11/17
新刊です : 「ゴッホの星空」
バーブ・ローゼンストック 文 メアリー・グランプレ 絵 ほるぷ出版
ゴッホの少年時代と、晩年の名画「星月夜」に焦点をあてた絵本です。
キーワードは「フィンセントは ねむれません…」。
おもしろい着眼点による伝記絵本です。
配本は11月末になります。
詳しい内容や裏話は、こちらから https://chihironn.com/menu/659101