わたしの本のこと

アリスン・マギーの絵本

きみがいま

アリスン・マギー 文  ピーター・レイノルズ 絵  主婦の友社

 

  きみが いま むちゅうなのは

  きいろい カップ

  おはようの うた

  きらきら まぶしい あさの ひかり

  にじいろに かがやく むしの はね

  そして

  おおきな ダンボールばこ

 

原題は "Little Boy"。

小さな男の子が夢中になって遊び、見つめ、追いかける物事がつぎつぎに挙げられていきます。

みずたまり。さらさらこぼれる砂。サッカーボール。絆創膏。濡れた犬のにおい…。

ほんとほんと、と笑って頷き、あるいは、そういえばそんなこともあったっけと遠い日を鮮やかに思い出したあたりに…

 

  さきのことなんて しんぱいしない

  あしたのために いそぐことも しない

  だから

  おおきな ダンボールばこに むちゅうに なれる

 

…とあって、どきん、とします。

くりかえし語られる「おおきなダンボールばこ」は、もちろん、そのままで良いのですが、もっと大きなものの比喩でもあるのでしょうね。

幼い子への愛おしさもさりながら、ふっと時が止まり、じぶんの現在をみつめてしまいます。

 

アリスンの言葉をのびのびとひろげるピーター・レイノルズの絵がほほえましい。

ピーターの絵って、彼が文章も書いているときと、ほかの人の文章のときでは感触がちがうのよね。(^o^)